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アイソレーション Archive

アイソレーション

ガラード301・401はモーターがモータフレームによって吊られた構造となっています。ガラードの最高級機だけに与えられた構造ですが、何でこの構造を採用したのか?モーターの振動をアイソレートする為なのです。

●モーターサスペンション
モーターはモーターフレームに6本のバネで吊られた構造になっていますが、このバネに、ゴム製スリーブでダンプを掛けているのをご存じでしょうか?ただ、バネのみでは特定の振動で共振を起こし、振動レベルを思うように減衰する事ができません。そこで、ゴム製のスリーブをバネに被せ、ダンプする事で共振を抑え、振動レベルを下げています。このゴム製のスリーブは生ゴムの為、経年変化により硬化・劣化しており、ダンプの効果が得られなくなっています。
サスペンションダンプゴム

●アイドラー
プーリーとプラッターの間に入り、モーターの回転をプラッターに伝える役目と同時に振動のアイソレートも行っている重要な部品です。アイドラーのゴムが硬化すると、滑りが発生し回転の伝達効果が落ち、トルク不足になります。同時にアイソレート効果も落ち、モーターの振動がプラッターに伝わってしまいます。
アイドラー

●トランスミッション
トランスミッションもシャーシとの間にゴム製のインシュレーターが入っていますが、これはアイドラー部からシャーシに伝わる振動をアイソレートする役目があります。このインシュレーターもゴムの硬化・変形によって、本来の効果が得られなくなります。
トランスミッション

●速度調節アーム
ガラードを裏返した事のある方は、見たことがあると思いますが、スピード調整ツマミと電磁ブレーキ部までのアーム部接続部が3つの小さなバネで吊られています。これも、モーターの振動をシャーシに伝わらないようにアイソレートしているのです。
スピード調整

●プラッターマット
プラッター単体を指で弾くと、チーンと澄んだ音がします。実によく鳴るのですが、ガラード純正のマットを置く事でピタっと鳴きが止まります。また、プラッターとアイドラーの接触音等も静音する効果もありますので、社外製のマットに交換する事は、ガラード本来の設計思想から考えればあまりお勧めできません。
DSCF2634

●シャーシ取り付け部
本体にモーターボードに取り付ける部にゴムワッシャーが入りますが、これも本体の振動を、モーターボードに伝わらないようにする為です。
DSCF2635

この様に全体で6か所でモーター振動をアイソレートしているのです。振動の大きさでアイソレートする構造は異なりますが、実に適材適所だと関心します。

このアイソレートの構造を理解しなければ、完全なレストアはできません。
スピンドルとアイドラーだけを整備しても不完全なのです。

ガラードではモーターのオーバーホールを含め、モーターの振動をアイソレートする事がレストアにおいて最も重要であり、ここをトータルで処置しなければ、ガラードは初期状態に蘇ることはありません。

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