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2009-06

Prestoターンテーブル修理中

Garrard(ガラード)専門店なんですが、お客様からはいろいろ依頼されます。(大変ありがたい事ではありますが…)

まだ、HPにはアップしていないのですが、Prestoのターンテーブルを修理中です。やっと完了して梱包する直前に最終確認と思い電源を入れた所、モーターから今までしてなかった異音が、下部メタル部から発生してます。オーバーホールしたばかりのモーターだったのに…そのまま、モーターのみ梱包されて、モーター製造会社に再入院・・・(>_<) まぁ、お客様に納品した後でなくてホッとしました。

Prestoのターンテーブルについては、後日修理履歴にアップしますね。

ORTOFON(オルトフォン) RMG-309軸折れ修理

ORTOFON(オルトフォン) RMG-309
ORTOFON(オルトフォン) RMG-309軸折れ修理
よくあるオルトフォンのウエイト軸折れの修理の様子です。
ポッキリ折れたブラスチック軸部を新しい部品に交換します。
全体的に汚れがありますが、内容的には軸折れ以外は程度は悪くありません。

修理の工程をご紹介します。
専用の工具で軸受けを分解⇒古い部品を取外し⇒各パーツのクリーニング⇒新しい軸部品取付⇒グリスアップ⇒各部調整⇒リードの導通チェック⇒完了

■オルトフォンアームのゼロバランスの調整方法

  1. ウエイト後部のツマミ(加圧目盛)は0に戻します。
  2. カートリッジとを取り付けます。
  3. 軸上にあるネジを緩めます。
  4. アームが水平(バランス)が取れるまで、バネを左右にどちらかに回します。
  5. 水平がとれたら、先ほど緩めたネジを締め、バネが回らないように固定します。
  6. これでゼロバランスがとれました。あとは、カートリッジに説明に従ってウエイト後部のツマミで加圧して下さい。

Garrard(ガラード) スピンドルオイル20ml

Garrard(ガラード) スピンドルオイル20ml
スピンドルオイル 20ml

ガラード専用のスピンドルオイル(無添加高度精製油)です。

販売価格:3,000円(20ml)[税別]

添加物入りオイルを推奨している方も多くいらっしゃいますが、当店ではオリジナルに準じて、無添加高度精製油としています。
定期的に注油する事が、Garrard(ガラード)を大切に使用するポイントです。

商品の購入・お問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp

Garrard401 S:5271

Garrard401 S:5271

レストア完了後全景

ご依頼内容:

* 回転が安定しない
* 回転の立上がりが悪い

所見:

* アイドラー不良(社外品)
* 各部オイル切れ
* Wool Felt Washer(スピンドル上部のoil用のフェルト)欠品

処置:オーバーホール

処置内容:

* モーターオーバーホール
* スピンドルオーバーホール
* スタイラスパット交換
* アイドラー交換
* トランスミッションマウントゴム交換 3個
* モーターサスペンションダンプゴム交換 6個
* 全パーツ取り外しクリーニング・組立調整・グリスアップ

【ギャラリー】

オルトフォンアーム修理

対象機種: RMG・RMA・RFシリーズ

1950~1960年代に製造された、緩衝材にゴムを使用している商品については経年変化により、ゴムが劣化しウエイトの垂れ、折れが生じており、本来の目的である緩衝材として効果もありません。弊社では同じ性能のゴムで交換が可能となります。よく、プラスチック棒で修理されているアームを見かけますが、これでは本来の緩衝材としての効果は全くありません。
オルトフォンアーム初期型
修理費用 45,000円(税別)

1970年代に製造されたオルトフォン・アームは、軸受けが樹脂製(プラスチック)が使われており、経年変化により多くの製品に破損、ひび割れが生じています。弊社ではオリジナル部品を忠実再現し、軸受け部品を製作致しました。これにより、破損等でご使用になれなくなったアームが再び蘇ります。
オルトフォンアーム中期型以降
修理費用 50,000円(税別)

※プラスチック軸受けオリジナル部品
プラスチック型軸受け

※既に他社で修理されたモノや状態によりお見積りさせて頂く場合があります。

■業者様へ
業者登録頂ければ業者様卸価格で対応できますので、詳しくは下記までご連絡下さい。

電話:08636-3-0808
メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp

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Garrard301 S:73196

Garrard301 S:73196
最初とは見違えるくらい美しくなりました

ご依頼内容:

  • 回転が安定しない
  • ゴロが大きい

所見:

  • アイドラー不良(ゴムが全体的に硬化)
  • 各部オイル切れ
  • 速度調整目盛は+2~3で定速となるが、不安定
  • 欠損しているパーツあり
  • プーリーは社外部品で60Hz様に交換されているが、工作精度が悪い
    固定ネジも、通常180度ずれて2本留めなのだが、なぜか?90度ずれて2本留め。これでは、回転バランスがとれない不思議な部品が付いてます。
  • スピンドルにもガタつきがあり。年数相応と言えば、その程度であるが、本来の301とは言えない状態。

処置:オーバーホール

処置内容:

  • モーターオーバーホール
  • スピンドルオーバーホール
  • ノイズサプレッサー交換
  • プーリー交換
  • アイドラー交換
  • ブレーキパット交換
  • トランスミッションマウントゴム交換 3個
  • モーターサスペンションダンプゴム交換 6個
  • バネ(小) 欠損の為、1個追加
  • 全パーツ取り外しクリーニング・組立調整・グリスアップ

【ギャラリー】

アイドラーのリペア

当店ではアイドラーのリペアサービスを行っております。

アイドラーのゴムが極端に劣化していない事が条件となりますが、提携のゴム製品製造会社にて、研磨加工を施します。

この加工のメリット

* プーリー、プラッターとの接触面のゴムの弾性が回復、当たりが均一になります。
* 真円度(誤差:最大でセンターより±0.1mm)が出ます。

結果として、トルクが上がり、ゴロが極めて少なくなります。

ゴム全体が硬化しているアイドラーは、対象外ですが、まだゴムに弾性があり接触面がプーリーとの摩擦で硬化しているアイドラーには効果があります。

※電気ドライバーにアイドラーをセットして、サンドペーパー等で研磨するという事をよく聞きますが、そのような加工では真円度や接触面が歪みかえってゴロやS/Nを悪化させる事になりますので、ご注意下さい。アイドラーの大きさで真円度0.01mmというのは、ゴム製品としてはかなりの高精度なのです。

【修理前】
アイドラー修理前

【修理後】
アイドラー修理後

加工費用:10,000円(税別)

アイドラー修理に関するお問い合せは、下記までお気軽にご連絡ください。

電話:08636-3-0808
Mail:ootsuka@giga.ocn.ne.jp

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アイソレーション

ガラード301・401はモーターがモータフレームによって吊られた構造となっています。ガラードの最高級機だけに与えられた構造ですが、何でこの構造を採用したのか?モーターの振動をアイソレートする為なのです。

●モーターサスペンション
モーターはモーターフレームに6本のバネで吊られた構造になっていますが、このバネに、ゴム製スリーブでダンプを掛けているのをご存じでしょうか?ただ、バネのみでは特定の振動で共振を起こし、振動レベルを思うように減衰する事ができません。そこで、ゴム製のスリーブをバネに被せ、ダンプする事で共振を抑え、振動レベルを下げています。このゴム製のスリーブは生ゴムの為、経年変化により硬化・劣化しており、ダンプの効果が得られなくなっています。
サスペンションダンプゴム

●アイドラー
プーリーとプラッターの間に入り、モーターの回転をプラッターに伝える役目と同時に振動のアイソレートも行っている重要な部品です。アイドラーのゴムが硬化すると、滑りが発生し回転の伝達効果が落ち、トルク不足になります。同時にアイソレート効果も落ち、モーターの振動がプラッターに伝わってしまいます。
アイドラー

●トランスミッション
トランスミッションもシャーシとの間にゴム製のインシュレーターが入っていますが、これはアイドラー部からシャーシに伝わる振動をアイソレートする役目があります。このインシュレーターもゴムの硬化・変形によって、本来の効果が得られなくなります。
トランスミッション

●速度調節アーム
ガラードを裏返した事のある方は、見たことがあると思いますが、スピード調整ツマミと電磁ブレーキ部までのアーム部接続部が3つの小さなバネで吊られています。これも、モーターの振動をシャーシに伝わらないようにアイソレートしているのです。
スピード調整

●プラッターマット
プラッター単体を指で弾くと、チーンと澄んだ音がします。実によく鳴るのですが、ガラード純正のマットを置く事でピタっと鳴きが止まります。また、プラッターとアイドラーの接触音等も静音する効果もありますので、社外製のマットに交換する事は、ガラード本来の設計思想から考えればあまりお勧めできません。
DSCF2634

●シャーシ取り付け部
本体にモーターボードに取り付ける部にゴムワッシャーが入りますが、これも本体の振動を、モーターボードに伝わらないようにする為です。
DSCF2635

この様に全体で6か所でモーター振動をアイソレートしているのです。振動の大きさでアイソレートする構造は異なりますが、実に適材適所だと関心します。

このアイソレートの構造を理解しなければ、完全なレストアはできません。
スピンドルとアイドラーだけを整備しても不完全なのです。

ガラードではモーターのオーバーホールを含め、モーターの振動をアイソレートする事がレストアにおいて最も重要であり、ここをトータルで処置しなければ、ガラードは初期状態に蘇ることはありません。

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モーター

モーターのオーバーホールは、ガラードのレストアで最も重要です。
経年変化と注油されずに使用されたモーターは、様々な要因によって振動が大きくなっています。モーターの、上下2分割されたハウジングを2本のスタッドボルトを通し、上下でナットで固定されていますが、スプリングワッシャー等の緩み止めもない為、振動等で緩みや位置ずれがおこりやすくなっています。これにより、メタルとの当たり、コアのずれ等でスムーズに回転しなくなり、振動が発生します。

また、注油されずに使われている事が多い為、メタル接触部の焼付きもあります。特にガラードのモーターは、上部のメタルには注油できるのですが、下部のメタルに注油する事が構造上できません。当店でオーバーホールを行ったモータについては、下部のメタル部にオイルが乾きにくい、処理を行いますので更に信頼性の高いモーターになります。
※メタルを別の部品に交換する訳ではありませんので、ご安心ください。

当店ではモーターのオーバーホールを、創業84年(1925年[大正]14年12月1日)から、インダクションモーターの製造他を行っている業者に委託しております。長年に渡って、インダクションモーターを熟知した専門のスタッフによって、オーバーホールされます。一般的な内容は、分解・クリーニング、メタルの当り調整、注油、組み上げ、エージング、測定器を用いての試験を行います。コイルの点検はインパルス試験機(※1)にて行っております。この様にして、オーバーホールを行ったモーターは新品時の特性を取り戻し、静かで安定したモーターに生まれ変わるわけです。

ACモーターであれば、どこのモーターでも修理できますし、コイルの断線なので完全不良になったモーターでも修理できます。モーターのみの修理も承りますので、ご相談下さい。

※1:インパルス試験機とは?
インパルス試験はレアーショートしたコイル、あるいはレアーショートの可能性を持ったコイルをチェックする試験方法です。試験は非常に幅の狭い高電圧のパルスをコイルの両端に印加すると高電圧、高周波数の共振波形がコイルの両端に発生します。試験電圧はコイルの実際の使用電圧の2倍~10倍位の電圧で、コイルの使用環境によって選びます。共振電圧波形はコイル内の欠陥により変化を受けます。この変化の様子を分析することによって、今コイル内にどんな欠陥が潜んでいるのか診断できるのです。

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アイドラー

アイドラー
アイドラーには2つの役目があります。
1つはモーターの回転をプラッターに伝える事、もう1つはモーターの振動を軽減する事です。経年変化により、全体的にゴムが硬化しているとスリップしてトルク不足やモーターの振動を減衰できない等、非常に重要な部品の1つです。また、変形などで真円が出ていなければゴロの原因になります。

当店では、オリジナル部品をストックしておりますので最悪それに交換するか、
全体的なゴムの硬化が見られず、プラッターとプーリーの摩擦によって、接触面のみにトラブルがあった場合には、提携のゴム製品製造会社にて、研磨し真円を出す事も行っております。
※真円の精度は、最大で±0.1mmとなります。

オリジナルの新品は高価ですが、研磨と真円出しのみの作業は比較的安価になりますし、効果があります。

【修理前】
アイドラー修理前

【修理後】
アイドラー修理後

最近になって、オークション等でもいろいろと交換用のアイドラーが販売されていますが、シャフトの軸が適切でなかったり、真円が出てなかったり、購入したが上手くいかないモノも多数ありますので、気をつけた方がいいと思います。

※下の写真のアイドラーはeBayで落札してみたのですが、シャフトが太すぎてガラードの個体によっては入りませんでした。ただほんの一例です。
不良アイドラー

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