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2012-03

Garrard(ガラード) Model401 修理・オーバーホール S:2083


Garrard(ガラード) Model401 の修理でお預かりしました。
1年前の震災で、被害を受けられた商品です。

所見
 ベースフレーム歪み
 スピンドルのガタ大
 アイドラ滑り大
 モーターの振動が大きい
 各ゴム部品の劣化が進んでいる

処置
 オーバーホール
  モーターオーバーホール
  スピンドルオーバーホール(メタル交換)
  ノイズサプレッサー交換
  ブレーキパッド交換
  トランスミッションマウントゴム交換(3個)
  モーターサスペンションダンプゴム交換(6個)
  ベースマウントゴム交換(4個)
  全パーツ取り外しクリーニング(金属パーツはシリコンコーティング処理)・組み立て調整・グリスアップ
  ベースフレーム修正
  アイドラ交換

震災に遭われて、ラックから転落した商品です。
ベースフレームが歪んでいて、スピンドルの直角が出ていない、モーター取り付け部周辺が盛り上がっている等、かなりの衝撃が加わったものと思われます。
プラッタの左右で、約2mm高さが違っています。
プラッタの左側です。

プラッタ右側です。

また、回転数調整用リンクのスプリングが伸びて、元の長さに戻らなくなっています。
このスプリングは、オリジナル品と交換します。

10tプレスを用いて、ベースフレームの歪みを修正しています。

スピンドルのガタも、指で触ってはっきり感じ取れる程有りました。
スピンドルケースからメタルを取り出し、規定の寸法に加工したメタルを圧入しています。
これにより、指で触れた程度では、全くガタは感じ取れなくなり、スピンドル軸もスムースに回転しています。
メタルを入れ替えたスピンドルです。

スピンドル底部のメタルも摩耗していましたので、当店オリジナル品と交換しています。
左側が、交換用オリジナルメタル、右側が交換前のメタルです。

モーターの振動は、軸受けのオイルが殆ど無くなっていて、スムースに回転していなかった事が原因です。
モーターオーバーホール時に軸受けのクリーニング・注油を行い、モーターの芯出しを行う事で、標準的な振動に収まり、回転の立ち上がりも早くなっています。

モーターの振動をプラッタに伝えないようにゴム部品を使用していますが、このゴム部品が劣化し、堅くなっていましたので、新品と交換しています。モーターの振動が、プラッタに伝わり難くなり、S/Nが向上します。

アイドラの滑りが過大になっていましたので、リペア品と交換しています。

ベースフレームの歪みを可能な限り修正し、スピンドルもメタルを交換した事により、プラッタの左右の高さ違いは無くなり、アイドラも交換する事で、回転がスムースかつ力強くなっています。

今回のオーバーホールで、今後長らくご安心してお使いいただけます。

私自身、被災地に行ったことは有りませんが、
テレビや新聞で、震災の影響は、まだまだ色濃く残っているように報道されています。
現地の方々の努力により、復興の兆しは見えているように思います。
厳しい状況だと思いますが、極力無理をされず、
身体を大切にしていただきたいと思います。

当店ではGarrard 301/401の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、Garrard 301/401のメンテナンスをご検討中の方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:vintageaudio@csis.jp
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