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2017-03

Garrard (ガラード) Model301システム オーバーホール S:77991


Garrard (ガラード) Model301システムのオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・定速回転しない(回転数遅い)
・モーター回転時振動大きい
・各ゴム部品劣化
・アーム垂直方向のガタ大きい
・マウンティングボルトにナットが取り付けられていない

処置
・モータープーリ交換
・マウンティングボルト交換
・アーム調整
・オーバーホール
  モーター分解清掃、調整(軸受交換)
  スピンドル分解清掃、注油
  モーター取り付けラバーゴム交換(6個)
  アイソレーショングロメット交換(3個)
  ボルトラバー交換(4個)
  ブレーキパット交換
  ノイズサプレッサー交換
  各金属部品クリーニング、シリコンコーティング
  機械調整
  24時間以上のエージング後動作確認

プラッタが定速回転せず、モーターの振動が酷くなっていましたので、モーターオーバーホール時に軸受を確認しました。ローター軸を軸受に差し込み、ガタを確認すると、上部はまだ大丈夫ですが下部はガタガタで、軸を揺らすとカタカタと音がします。良く有る事ですが・・・
このままでは滑らかな回転は望めませんので、当店オリジナルの軸受と交換します。
この軸受交換、かなりの時間が必要です。
Garrardのモーターの場合、軸の直径のバラツキが大きく、50um程度有ります。これだけバラツキが大きいと、軸受を製作する時の穴径に悩みます。当店の場合は、今までに最小径の物に合わせて製作していますので、太い方の軸を入れると、硬くて回転しません。
穴径を軸に合わせて調整を行いますが、モーターの回転トルクが低いので、少しでも穴径が小さいと、軸受が負荷になって通常の回転数で回らなくなります。かと言って、大き過ぎると何の為に交換するのか、意味が無くなります。
注油して、ほんの少しだけガタが有る状態まで追い込みます。最終的には、6000番のラッピングフィルムで仕上げます。
取り付けもねじは使用せず、カシメピンにて行います。組み立て・中心出しを行って、1日程度30V程度の電圧で回します。再度分解して、軸の状態を確認します。傷が無ければ再組み立てを行い、軸受交換作業の完了です。
これで、回転時の振動がかなり軽減できます。ただ1点、小さいですが問題も有ります。ここまで追い込むと、冬場等の周囲温度が低い時には、回転し始めの回転数が0.2~0.5%程度落ちてしまいます。10分程度暖機運転を行う事で、正規の回転数に戻ります。
当店でモーターの軸受交換を行う場合には、お客様にこの事を確認した後、作業を実施しています。

モーターの軸受を交換し、回転も滑らかになりましたが、調整範囲+側一杯で定速回転します。メンテナンス実施前にモータープーリの色が気になっていました。直径を測定すると、通常の部品よりも4%程細くなっています。現状入手できる60Hz用のプーリーに交換する事で、この問題は治まっています。

各ゴム部品の劣化が始まっていましたので、全てのゴム部品を交換しています。

アームに垂直方向のガタが発生していました。軸受部の確認・調整を行っています。

マウンティングボルトにナットが取り付けられていませんでした。お客様に確認を行い、現在入手できるボルトAssyと交換しています。

当店ではGarrard 301/401の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、Garrard 301/401のメンテナンスをご検討中の方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
:メール:vintageaudio@csis.jp
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