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Garrard (ガラード) Model301 修理・オーバーホール S:48857


Garrard (ガラード) Model301の修理にてお預かりしました。

症状
・定速回転しない(回転数低い)

所見
・スピンドルオイル抜け 
・モーター軸受オイル抜けによりモーター軸と軸受のクリアランス過大
・アイドラ滑り発生

処置
・モーターオーバーホール時、軸受交換
・アイドラ交換(当店にてリビルトした部品使用)
・モーター固定金具取付
・ストロボランプ取付、固定ねじ取付
・オーバーホール
 モーター分解清掃、注油、再組立、軸受上下位置調整
 スピンドル分解清掃、注油、再組立
 モーター取り付けバネラバースリーブ全数交換
 トランスミッション部アイソレーショングロメット全数交換
 ブレーキパッド交換
 ボルトラバー全数交換
 機構部品分解清掃、シリコンコーティング
 24時間以上のエージング語、動作確認

モーターの回転が重く、回転数が低くなっていました。
軸受のオイルがヘドロ状になり、モーター軸と軸受の当たり部分に傷が入り、軸受の摩耗が進んでいてクリアランスが過大になっています。また、モーター回転時の振動も大きくなっています。
モーター軸の軸受との当たり部分です。



傷が入っているのが確認出来ます。
このままでは軸受を交換しても軸受内側を傷付けてしまいますので、研磨を行っています。
研磨後の状態です。



今回は軸受も交換しますので、軸の直径はあまり重視せず、軸の表面をきれいにしています。
軸の研磨を行った後、軸受内部の直径を調整し、軸とのクリアランスを出します。
クリアランスを測定しながら、軸受内部を研磨して行きます。
測定中の状況です。

定盤とてこ式ダイヤルゲージを用いて、軸受内部を研磨します。
クリアランスの目標値は、Model301の場合は7μm付近です。これ以上狭くするとモーターの回転数が通常値まで上がりません。また、広過ぎるとモーター回転時の振動が大きくなります。限界値は10μm程度でしょうか。
研磨を終わらせた軸受をハウジングに組み付けます。このモーター軸受の組付けにはリベットが用いられています。軸受を取り外す時には、リベットを削って取り外しますので再使用は不可です。当店では取付用のリベットを削り出しで製作して使用しています。
軸受をハウジングに取り付けた後、モーターを組み立てます。
組み立て時に上下の軸受位置の調整を行います。15V以下でスムースに回転するまで追い込みます。
組み立て後、40V前後の電圧でエージングを12時間以上行います。エージングが終わったら再度分解して軸と軸受の状態を確認し、問題が無ければ組み立てを行って50V程度から徐々に電圧を上げて、最終的に100Vで回転させて異常な振動が無い事を確認してモーターの軸受交換が終わります。

今回の製品は局仕様ですが、お客様にてスピンドルをオイルスピンドルに交換されていました。内部のオイルが抜けていて、スピンドル軸と軸受に若干のガタつきが有りましたが、分解清掃・注油にて使用可能な状態に戻っています。

アイドラのゴムの劣化が進んで滑りが発生していましたので、当店でリビルトしたアイドラに交換しています。

回転数を調整する磁石を移動させるアームの接続部で、スプリングが1箇所外れていました。

組み立て時に正常な状態に戻しています。

ノイズサプレッサーユニットが劣化していたのだと思いますが、交換をしないで元の部品の上に同等の働きをする素子が取り付けられていました。

今回のオーバーホールにて純正の部品に交換しています。

今回のオーバーホールにてモーターの回転数が規定に戻り、振動も少なくなっています。また、アイドラも交換していますので、モーターのトルクが確実にプラッタに伝わっています。ゴム部品も新品に交換していますので、Garrard Model301らしい再生音が蘇っているでしょう。
当店ではGarrard 301/401の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、Garrard 301/401のメンテナンスをご検討中の方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
:メール:vintageaudio@csis.jp
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