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Garrard301・401 VAオリジナルキャビネット

Garrard(ガラード)301/401 VAオリジナルフローティング型キャビネット
VAオリジナルフローティングキャビネット

当店オリジナルキャビネット、現在鋭意製作中で大体カタチが見えてきたので、HPでご紹介です。

私は、Garrard(ガラード)のキャビネットは、どう作るべきか?長年悩んでおりました。
フローティング方式がいいのか?単板(集成材)方式がいいのか?
ガラード社は、説明書にもあるようにフローティング方式を推奨しています。実際に、何度もフローティングキャビを製作してきましたが。。。フローティング方式は予想以上に難しく…上手くいきません。

ただそうした実践の結果、フローティング方式、単板方式、それぞれにメリットとデメリットがあることも分かってきました。そこで、今回はそれぞれのメリットを活かせる方法で、自分自身が使用する目的でフローティングキャビネットを再度製作してみました。だから、商品にする事は考えず、構造・材料・仕上げに拘りまくって製作してあります。

では、それぞれのメリットとデメリットですが・・・
フローティングは、ターンテーブルと外部からの微振動のアイソレーションが目的です。微振動が伝わる事でS/Nが悪くなります。また、ハウリングを起こしやすくなります。それをクッションバネ等でフローティングすることでアイソレートしている訳です。その反面、フローティングは構造上モーターボードは薄い板で製作するしかありませんので、強度不足になります。その結果、モーターボードの鳴き(共振)が音に現れます。鳴きやすいので、板材や板材の構造、厚みがもの凄く影響します。
※フローティングは一般的にクッションバネを使用しますので、バネ上重量を上げる事が出来ません。また、構造上、バネを支えなども必要な為、キャビネット高を100mm~150mmに収めようとすると必然的にモーターボードの厚みは12mm~18mm位となります。ちなみにガラード社のオリジナルキャビネットのモーターボードの厚みは18mmでバーチ(カバ)のランバーコア構造の材を使用しています。

次に単板方式はフローティング方式のモーターボードが大きく・厚くなったモノと考える事ができます。メリットは、モーターボードの強度を上げる事ができます。ガラードは本体とアームがモーターボードに付いていますので、モーターボードの鳴り(共振)に凄く影響を受けます。単板方式でキャビネットを仕上げると、板の厚みは60mm-150mmとなりますので、フローティングのモーターボードに比較し格段に強度が上がります。デメリットは、フローティング方式ではありませんので、ゴム脚位でしか微振動をアイソレートできず、S/Nに問題が残ります。ガラードがトーレンス124等に比較され、S/Nの悪さや音の伸びが悪い(ガラードはJazz向き等)と評価されるのはその辺りに要因があります。トーレンスは本体がモーターボードになっているようなもので、マッシュルーム型のゴムでフローティングされていますので…。

そこで、今回の当店オリジナルキャビネットでは、それぞれのメリットを活かし、極力デメリットを抑える方式を考えてみました。

モーターボードは、最も重要な部品です。今回は34mm厚のブナ合板を使用しました。材の均一性、響きの良さ、強度不足が解消できます。板の開口加工はNCルーターで行っておりますので、細部寸法は完璧な仕上がりとなっております。

次に、クッションバネを使う以上、バネ上重量の制限を受けますので、クッションバネは使用せず倉敷化工のソフトシリコン防振ゴムを使用しました。このソフトシリコン防振ゴムは、硬度が4種類から選択できます。これにより、モーターボード重量増加(厚みや大きさ)への対応範囲が広がります。また、部品が小型ですからフローティング構造を小さくでき、キャビネット高も100mmに抑える事ができます。
このバネを支える為の、支柱を砲金の削り出しで製作しました。これにはゴム脚(Φ40mm)も付きます。
ソフトシリコン防振ゴム

フローティング構造はこれで完了です。外枠は化粧にしか過ぎませんが、高級感を演出する為に無垢材を使用しています。今回は25mm厚のウォールナット材を使用しました。角は内部的に木組み加工を行っており、強度的にも万全です。この部分の木組みは、職人泣かせなんですが、妥協しませんでした。この材は他にもオークやメープルといった材を選ぶ事が可能です。

まだ仕上げを行っていませんが、モーターボードはブラックのウレタン塗装、外枠はオイル仕上げをする予定です。

肝心の音ですが、当初の目的を達成できたと思います。音の分解能や立ち上がりは単板同様、フローティング方式のメリットであるS/Nの良さが発揮され、音の消え際(弱音部)が美しく、流れるように鳴ります。ガラード本体のアイソレート部のメンテナンスでも触れていますが、同じような結果で、レストアしたガラード本体とこのキャビネットの組み合わせで、相乗効果が発揮されます。

やっと・・・満足できるガラード用のキャビネットが完成しました。

ちなみに、このキャビネットは販売も行いますが、コストを考えず製作した為販売価格はかなり高価になりそうです。受注生産となりまが、その反面仕上げや外枠の材など、自由に選択して頂けます。また、彫刻への対応も可能。ガラード401や別アームの使用への対応も、モーターボードのみ交換で対応出来る為、その点ではお安くなるかも知れません。

VAアイソレーションキャビネット価格表

■シリコン防振ゴムスペーサー仕様
販売価格:ショートアーム仕様:208,000円[税別]
販売価格:ロングアーム仕様:228,000円[税別]

■寸法
ショートアーム仕様:535mm(W)×456mm(D)×120mm(H ※ゴム脚含)
ロングアーム仕様:606mm(W)×476mm(D)×120mm(H ※ゴム脚含)

■アーム穴加工
当店ではモーターボードの穴開け加工を木工用NCで加工しておりますので、事前に取り付けアームの仕様をご連絡頂ければ正確にアーム穴開け加工が出来ます。

※お客様のご要望による仕様変更へも対応できます。
・ダストカバー
・寸法変更(ダブルアーム仕様等)
・仕上げ(付板加工、塗装、オイル仕上げ他)
・板材の指定(ウォールナット、チーク、オーク、その他)

【ギャラリー】

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